先日、初秋を迎えるころ、
初めて北欧を訪問することができました。
到着したのはコペンハーゲン。
学生の頃から、「Copenhagen」の音のロマンティックな響きが、不思議なほど好きで、
ずっと、憧れていた街です。
デザイナーとして、お客様宅やショップ等で、
北欧のインテリアや食器に触れる機会は当然多く、
それは年々増えており、
以前から訪問したい場所の一つでした。
そこで、、、デザインに触れ、
自分の中でしっかり感じるために、と、
現状では最大限長く、10日間の日程で、チケットを取りました。
「人魚姫」の像の近くの散歩道。家族連れがのんびりと散策しています。
初めて見た、ホンモノの「みにくいアヒルの子」に感動!
それはそれは美しく、繊細な色でした。
コペンハーゲンの駅前のホテルで一泊し、二日目は早朝から夕方まで、徒歩で街中を散策。
デザインミュージアムや、アーティストのショップ、建築、インテリア等、
早速、たくさんの美しいものに出会い、
余韻を感じつつ、
スゥエーデンの南端の街、Lundに向かいました。
ここはとても美しい大学都市で、
友人夫妻が住んでおり、
コペンハーゲンにも、電車ですぐ行けることもあり、
メインの滞在先にしました。
友人は、街路計画の専門家で、
じっくりと案内をしてもらうことができたのは、
本当にラッキーです。
今回の北欧の旅、
10日間で、たくさんインスパイアされましたが、
ここでの体験が、何よりの宝物となりました。
それは、、、
ハンモック。
そして、
ハンモックから見上げた空。
このままここで、何時間も過ごしたい、
とても強く、そう感じました。
そして、こころがふわっと、広がって行ったのです。
「高級リゾートに行かなくても、
森の中のハンモック、そして本が一冊あれば、
それで充分だろ?」と、友人。
本当にそう、
その通りでした。
それは、いつのまにか忘れてしまっていた「スペース」でした。
「間」「余裕」と、表現できるかもしれません。
時間のスペース、
空間のスペース、
そして
心のスペース。
これまで、英国をはじめ多くの豊かなライフスタイルにふれ
ガーデンデザインを通し、ご提案してきたのですが、
久しぶりに触れた、新しい感覚だったのかもしれません。
その後、公園のカフェでランチ。
(飲み物は残念ながらワインではなく、ベリージュースです。)
たくさんの人々が
思い思いに、公園で過ごしています。
北欧で出会った方々のほとんどが、
残業はせず、定時に帰宅するそうです。
その代り、仕事中は徹底的に集中し、
無駄をはぶいて、働くとのことでした。
メリハリ
オンとオフ。
いつも忙しいことに慣れてしまい、
ついつい、忘れていた、とても大切なこと。
帰国したら、自身のライフスタイルも見直すべきところは見直し、
スペースのある暮らしを味わおう!
ホテルの部屋から、夕焼けを見ながら
そう決心すると、
とてもわくわくしました。
何もかも、すぐに実現できなくとも、
目指したいスタイルと出会えたことは、
とても、幸せなこと。
そう感じています。
お読みいただき、有難うございました。
はまもとのりこ